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◆告知されちゃいました◆



父の転院 その3 現在の病院への不信感

先週の土曜日、父の転院先の候補の病院に相談に行ってきました。

今回の病院は仮にM病院とします。
1月に紹介されたI病院、S病院は「当分(ベッドの)空きが出そうもない」との事だったので、現在入院中の病院から「少し費用が高くなるM病院、少し遠くにあるY病院を紹介します」と言われてアポを取ったのだ。



そしたら何と金曜日に突然S病院から現在の病院に「3月12日の週に1床空きそう」との連絡が入ったらしく、事態が複雑になった。
現在の病院の相談員が、むちゃくちゃな事を言い出したのだ。要約すると、以下の通り。

◆S病院に移すには胃ろう(流動食を直接胃から摂取している)を内科でも扱える器具に変える手術が必要。
◆手術はすぐに出来るよう準備しているので、月曜までに返事が欲しい。

っていうか、翌週突然転院って・・・そんなもんなの?と思いつつも、M病院に相談に行ったら、確かにM病院は電車でのアクセスに少々難があるが、実家からタクシーを使えば2500円以内の距離。設備も整っており、雰囲気も悪くない。そしてなにより脳外科があるし、外科、消化器科もある。問題の費用の件も、試算して頂いたらどうにかなりそう。現在父は障害者1級の申請をしているのだが、それが受理・発行されれば今とそう変わらない金額で済みそうだ。中規模の病院なので、ベッドが空くのも「1ヶ月から2ヶ月」との事。

うん、ここ、いいじゃん。って事で、妹とも同意。すっかりM病院に心を決めたその足で父の入院中の病院へ向かったら。
病室にリハビリの先生がやって来て、現状の報告をされたのはいいんだが、その先生が
D「S病院に転院されるんですよね」と断定。
はぁ?私達いつS病院に行くって言いました???と少々ムッとしたけど、笑顔で
m「いえ、今日M病院に相談に行ってきたのですが、あそこには脳外科があるのでM病院に決めようと思っています。M病院なら外科や消化器科もあるから、胃ろうのキットを変更する手術を受ける必要もないし。ベッドも1・2ヶ月で空くらしいですよ」
D「あ、そうですか。じゃあ相談員にも伝えておきますね」
m「こちらからも相談員さんに連絡入れますね」

帰り道、妹と「私達、全然同意していないのに、勝手にS病院への転院の話を進めているなんて・・・1日も早く出て行ってもらいたいんだね・・・」と話していたくらい、すっきりしなかった。

で、月曜。夕方、妹から必死の電話がかかってきた。
妹「今の病院の相談員から電話があり、M病院の件はわかったけど、とりあえずS病院につなぎで転院して欲しいって」
m「はぁ???どういう事?」
妹「こっちもベッドが空くのを待ってる患者さんが居るし、(入院日数)150日で出てもらいたいからって。もともと180日って言ってましたよね?って指摘したら、『やりようによっては180日って事です』とか言われた。『S病院がわざわざベッド空けてくれたんだから』とも。どうしよう」
・・・もう半分パニクってる状態。
m「とにかく落ちつけ。会社じゃ話せないから夜電話して」

っていうか、本当に無理やりにでも出て行って欲しいんだね、今の病院。
冷たいっていうか、あきれる。ちゃんと入院費払ってるのに。入院日数だって余裕あるのに。

妹には次の点を指摘するよう指示。
◆まず、入院日数が180日だ150日だと、コロコロ変化するのはどういう事か?(そもそもその相談員が180日以内に他の病院を見つけて下さい、それまではここに入院出来ますと言ったのだ)
◆たとえ150日で転院するにしても、リハビリ病棟に移ってからの計算なので、まだ1ヶ月以上期間に余裕がある。
◆M病院には脳外科があり、家族としては「つなぎ」の転院なしで直接M病院に移る事を強く希望している。
◆S病院が空かないからM病院を紹介したのはその相談員自身である。それによって家族がM病院に転院を希望しているのに、どうしてそれを無視して病院(相談員?)だけの都合で即座にS病院に移すのか。
◆基本的な事だが、S病院は「父の為にわざわざ」ベッドを空けてくれた訳はない。
◆S病院に移る為には胃ろうキットの交換手術が必要だが、M病院では必要がない。抵抗力のない父に、無駄な手術を受けさせたくない。
◆M病院は既に父を待機リストに載せ「1・2ヶ月でベッドは空きます」と言ってくれている。それだけ待っても180日以内に収まるはず。

・・・こんな感じで、正論をまとめてみました。
そうしたら、昨日の夜、妹から次のメールが。

「昼休み、現在の病院の看護士と相談員から電話があり、S病院への転院を前提として話を進められた。だからS病院への転院無しに、直接M病院へ転院させたい旨を伝えたら、その方向で調整してくれる事になったので、胃ろうキットの交換手術は無しになったよ」

ま、当然といえば当然の事なんですが。
とにかくこちらの希望通りになって良かった!!

確かにM病院からも「患者の要介護の度合いによってランクがあり、ランク2なら保険が適用されるので入院して十分な介護を受けて頂く事が出来るのですが、もしランクが軽い1に回復したら、その分の費用を患者と病院が負担しなければならないので、介護施設(いわゆる老人ホーム?)に移って頂かなければなりません」と念を押された。
でも、うちの父は植物状態、気管切開もしているし、胃ろうキットも着けている。床ずれもある。立派なランク2の要介護患者だ。そして悲しいけど、これ以上絶対に回復する事はありえない。
これがもし「入院費未払い」「長期過ぎる入院」(その後の確認で、やはり父の入院日数は180日まで、との事)など、こちら側に問題があるようなら転院を勧められるのもうなずける。でも、今回は全くこちらに非はないのに
正直言って今の病院に対して、不信感MAX状態です。
唯一の救いは、転院先がM病院でほぼ決まったという事。
でも、将来M病院が今回と同様の事を言って来ないとも限らない。

こんな状態がいつまで続くのかな。
あんな状態の父が一番辛いんだろうけど、家族もまた精神的、体力的、時間的そして経済的に、終りが見えない分、本当に負担が重い。
マジで自分が死ぬ時は「元気でポックリ」逝きたいものだ。
by maki18th | 2007-03-07 12:07 | 日常のこと
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ある日突然「子宮頸ガン」を告知されたmakiの日記

by maki18th
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