なんて、本当は思っちゃいけないんだけど。だって、入院している人も心細いと思うし。
でも、こっちは手術直後。
麻酔が覚めかけてるとはいえ、気持ち悪いし、眠りたい。
結局、お母さまはおんなじことを何度も繰り返して帰って言った。
そしたら、次は、1ヶ月前まで同じ病室に入院していた患者さんが登場。今日は外来の帰りらしい。
窓際のベッドの方々と、大声でおしゃべり。これがまた、長い長い。
マジ、勘弁してくれ~!
この頃、看護師さんが来て、検温及び血圧測定。体温36.9度。ちょっと高めかな。
本当に、全然眠れな~い。
でも、患者さん達の話を聞くともなく聞いていると・・・。
この部屋の患者さん達は、全員子宮を摘出されているらしい。排尿障害の辛さを口々に言っていた事から推測したんだけど。
1ヶ月前に退院した人は、「私は子宮は摘出してないから・・・」みたいな事言ってたから違うみたいだけど。
後は、隣の方(お母さまが来た方)は、朝から吐き気止めの点滴をしてるし、窓側の方は「今朝、放射線照射してきた」って言ってる。
トイレに何回か行って、何人かの患者さんとすれ違ったけど、このフロアはガン患者さんが多いっていうか、専門っぽい。
髪の毛が抜けている方とかが目立つ。
よく「産科の患者さんが近くにいて、赤ちゃんの話とかされて辛かった」とかの話を聞くけど、この病院は、きちんとそれぞれが隔離されているみたい。
子宮を取る・・・って、実際すごいショックな事だと思う。こうゆう配慮は本当にありがたい。
・・・皆さん大変なのは、もちろんわかる。私は、比べたら「へ」みたいな病状だけどさ。
けど、
お願い、眠らせて!!
結局、術後2時間経っても、ほとんど休めず、グッタリ。
そうこうしている内に、2時間経過。再度看護師さん登場、検温&血圧測定。
N「もう起きて、ゴハン食べてもいいですよ」
M「・・・ちょっとまだフラフラするので、少し休みたいのですが」
N「わかりました。もしゴハン食べられるようになったら、ナースコールして下さいね」
徒歩15mくらいの冷蔵庫に、事前に買っておいた水を取りに行く。・・・が、やっぱりフラフラ。
看護師さんがなんでそんなに私にゴハン食べさせたいかって言うと、薬を飲んだ方がいいからなのね。抗生物質と、消炎剤、胃薬。1日3回毎食後。
でも、まだ無理です~・・・。お水飲むのが精一杯。
で、結局ごろごろしたまま眠れずに16時45分。彼氏がやって来る。
やっぱり、うれしい!!安心。
彼「どう?」
M[まだボーっとしてる」
彼「泊まっていけば?」
M「やだ、帰るよ」
17時00分ごろ、退院前の回診で、歩いて処置室へ。
中に止血の為に詰めていたガーゼを取り、消毒。
D「出血は止まっているようですから、もう帰っていいですよ。気分はどうですか?」
M「まだちょっとフワフワしてるんですが」
D「帰りはどうするんですか?」
M「クルマで迎えに来てもらってます」
D「じゃあ、しばらく落ち着くまでベッドは使っていいですから、様子見て帰宅していいですよ。もし高熱があったり、出血が多い時は、夜中でもいいので、連絡して来て下さい」
看護師さんに点滴の針を抜いてもらう。
N「何か質問とかありますか?」
M「実は私、ステージとか全然聞いてなかったんですけど、それって結局今日切除した部分の生検の結果でないとわからないんですよね???」
N「そうですね。次回の外来は予約してるんですよね?その時にお話できると思いますよ」
M「わかりました」
N「お会計ですが、17時過ぎたので、外来の会計で済ませて帰って下さい。あと、帰りにナースステーションに、金庫の鍵だけ返して下さいね」
またしても徒歩でベッドへ戻り、ノロノロとお着替え&お片づけ。
結局使わなかったモノ。
・コップ
・お箸
・大きめのパンツ
・スリッパ(かかとがないツッカケ式のスニーカーで行ったから)
あ、あと関係ないけど、浣腸もしなかったな!!普通するもんじゃないの?
ちなみに、シモの毛も剃りませんでした。
片付け終了、ナースステーションに鍵を返して別棟の外来会計へ、診察券を提出。時間は17時25分。
ところが。待っても待っても呼ばれない。
だんだん気持ち悪くなってくる。お水も飲みたいが、さっき全部飲んじゃった。彼が飲んでいたペプシを飲んだら、気持ち悪くなってきた~。
「お水・・・」
買って来てもらい、飲む。時間は17時55分。何?もう30分待ってるじゃん!?
フラフラしながら、再度受け付けに。
M「30分前に出してるんですけど、まだ呼ばれませんが」
係り「・・・そうですよね。調べるので座ってお待ち下さい。あの、お名前は?」
M「makiです」
係り「makiですね」
M「(
さん、つけろよ!!!仮にも私は患者、お客さんだぞ!!あんた、客商売失格!)」
係り「あの~、今日入院してますよね~?」
M「日帰り入院です!!!」
結局、更に10分待たされて、やっとお会計。
その間、マジで気持ち悪かったのもあるけど、頭にきたので、ずっと会計カウンターにつっぷしてゲーゲー吐くそぶりをしてやった。
ごめんさい、大人げなくて。でも、本当に頭にきたし、気持ちも悪かったんだもん!!
さすがにビビッたらしく、
係り「本当に申し訳ございませんでした」
M「
本当ですよ」
係り「あの・・・、診察してもらいますか?」
M「もう一刻も早く帰りたいです」
こんな感じで、makiの手術の一日は終わったのでした。